東京2020 海外パラリンピアンの受け入れ態勢

少し前ですが、こんな記事がGuardianにありました。

「英国のパラリンピックチームが横浜のホテルに言われたこと。『客室の車いす宿泊者用にアクセシビリティの改善のコストと原状復帰のコストはご負担願います。』メリットがなく費用が掛かるバリアフリー改修はどのホテルも及び腰。2020年のパラリンピック開催時に各国の選手やコーチが宿泊できるに十分な体制にはならないだろう。」

Guardian  April 24, 2019
https://www.theguardian.com/sport/2019/apr/24/paralympics-gb-stunned-after-yokohama-hotels-demand-payment-for-accessibility?CMP=Share_iOSApp_Other

また、昨年10月8日の記事ですが、朝日新聞の英字版でも同様に日本のホテルのことが書かれています。

「PARALYMPICS/ Wheelchair-friendly rooms tough to find in Tokyo 2020 (パラリンピック東京2020で車いす利用者に使いやすい部屋を見つけるのは困難)」

『車いすの人間が一人で暮らすことの少ない日本では、車いす利用者はフルタイムサポートを受けて暮らしていると考えられている。だからホテルの客室はアクセシブルとうたっていても一人で利用できる環境になっていないのだ。特にトイレや浴室は。』『日本はバリアフリー化は英国より進んでいるが、町に障がい者はほとんど見かけない。』」

Asahi Shimbun   October 24, 2018
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201810200020.html

いずれも日本のホテルがパラリンピック開催にあたって選手たちが競技に専念できる環境が整っていないことの問題を提起しています。東京都は建築物バリアフリー条例の改正で大きなホテル改修は一定のバリフリー要件を満たすことを義務化していますが、パラリンピックに向けて部屋数が足りるのか、また、足りたとして必要充分なのかについては注視していく必要がありそうです。

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